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2010年12月12日

沖縄のものづくりの職人“鍛冶屋”

お久しぶりです、zouですおすましおすましおすまし


ここ数日、寒い日が続きましたね雪この冬の初めの寒さを“フーチビーサ”といいます。ムーチービーサに比べ、聞きなれないかもしれませんが、沖縄の季節をあらわす言葉です。


さて、フーチビーサのフーチですが、鍛冶屋の仕事に関わる言葉です。鍛冶屋とは、鉄を叩いていろいろな製品に加工する職人のことで、沖縄ではクワやカマなどを作っていました。

戦前の沖縄には、各地に鍛冶屋がいて、その地域の土壌や作物にあった農具、地域の漁法にあった漁具などを作っていました。琉球王国の時代から戦前までの沖縄は、農業・漁業などが生活を支える仕事でした。そんな中、鉄の農具や漁具を作る鍛冶屋は、ムラの中で活躍し、尊敬され 村人の生活になくてはならない重要な存在 でした。
そんな鍛冶屋も、日本復帰後、日本から移入された大量生産の安価な工業製品におされ、ついにその姿を消してしまいました・・・


今、沖縄市博物館で『沖縄の鍛冶屋展』を開催しています。zouも関わったこの展示会では、県内でもほとんどいなくなった鍛冶屋の経験者のお話や資料、鍛冶屋の道具、作った製品などを北は国頭村から南は八重山の石垣島まで集め回り、一堂にかいした貴重な展示会です。子ども向けの鍛冶屋体験コーナーのほか、鍛冶屋の経験者さんたちが連日お越しくださり、貴重なお話を聞かせてくれます。実は今日までの開催でしたが、好評につき急遽12月いっぱいの開催延長となりました。


師走に入り、忙しい季節になりましたね。みなさんもぜひ、お時間の都合がつけば沖縄市までおこしください。沖縄の昔ながらの”ものづくりの精神”を感じることができるはずです。




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Posted by シマミグイ at 22:07│Comments(0)お知らせ
 
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