2011年02月16日
おばあちゃんの名前☆

運転中に撮った空です☆
ズレてますね(笑)
さてさて、琉球文化圏に生きる人々は、祖父の名前を孫息子に、
祖母の名前を孫娘につける風習がありました。
私は系図家譜資料を研究対象としてるので、
それを読んでると連続性が見えてとても面白いんですよ。
ちなみにこういう名付け方をするのは、「童名」(わらびなー/どうなー)ですね。
名乗りや唐名じゃないですよ!
私のおばあちゃんも、こういう「童名」と、学校名(がっこうなー)/大和名(やまとなー)を持ってます。
小学校に通う頃に日本的な名前をつけるので、学校名/大和名と言うんでしょうね☆
「あれ?そういえばうちのおばあちゃんにも童名あるんじゃない?」
って気が付いて今年の正月に聞いてみました。
私:「おばあちゃんの名前は芳枝だけど、童名は何なの?」
祖母:「童名って何ね?」
私:「えっ( ̄□ ̄; )おばあちゃんの家族は小さい時に芳枝って呼ばなかったんじゃない?なんて呼ばれてたの?」
祖母:「あ~、ウシャだね」
私:「おばあちゃんのおばあちゃんの名前?」
祖母:「うん、そうだはず」
私:「そして、おばあちゃんは小学校に行く時に芳枝になったの?」
祖母:「ううん、岩子」
私:「岩子



祖母:「おばあちゃんはやっとできた子供だったから、父ちゃんが伊江島の城山のように丈夫に育ってほしいってつけたんだよね。」(※祖父母は伊江島の人で戦後少しして那覇に出てきました。)
私:「そうだったの!いつから芳枝なの?!」
祖母:「おばあちゃんは岩子って名前が嫌で嫌でね。戦争が終わったあとに役場の人が名前変えれるよーって言うから自分で芳枝って付けた」
私:「自分で付けたの!」
祖母:「父ちゃんは死んでたからね。生きてたら岩子だったはず」
私:「芳枝のほうがかわいいよ!よかったね!(ゴメンひいおじいちゃん!でも私も岩子は嫌だ!)。何で芳枝にしたの?」
祖母:「役場の人が『女の名前は簡単だよ。トヨ、トミ、ヒデ、ヨシ(豊臣秀吉)だよ』って言うから、ヨシを選んで、子はいっぱいいたから枝にしたわけさ」
私:「その役場の人もテキトーだなっ

(でも確かに母方の祖母はトミ、妹はトヨです!)
祖母:「なんでー、あんたのお父さん(私の父)は、ハマダーさ」
私:「父さん、童名あるの

(蒲戸はかなりポピュラーな童名です

祖母:「島で生まれたからね」
「島で生まれたから」というのはなかなか重い一言でした。
私の父以外の兄弟は那覇で生まれたので童名はないそうです。
この風習で行くと、私はウシャ(牛)だったはずですが、今年の正月まで知りませんでした。
知らないことばかりです。
沖縄県における改姓・改名の歴史を調べても、話を聞かないと全然わかりませんねー。
私も歴史の一部なので、もっと教えてもらって勉強しなきゃ!!と思います

シマミグイメンバーはそれぞれテーマを追求してますが、
私は誰かが話してくれるその人の家族の歴史が1番面白いなーと思います(^O^)/
文責:aki
Posted by シマミグイ at 16:28│Comments(0)
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